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2026.03.17
【論文掲載】リハビリテーション科の理学療法士 烏山昌起の論文が『Cochrane Database of Systematic Reviews(Impact Factor 9.4)』に掲載されました。
リハビリテーション科の理学療法士 烏山昌起の論文が『Cochrane Database of Systematic Reviews(Impact Factor 9.4)』に掲載されました。
Exercise for multidirectional instability of the shoulder
【出版された論文概要】
■ タイトル
Exercise for multidirectional instability of the shoulder
■ 著者
Masaki Karasuyama、Takaki Imai、Masafumi Gotoh、Junichi Kawakami、Takashi Ariie、Shuhei Yamamoto
■ DOI
https://doi.org/10.1002/14651858.CD015450.pub2
■ 筆者の研究背景
本疾患は発生頻度としては稀ですが、臨床でもこれまでに何度か経験してきたテーマであり、以前から非常に関心を持っていたトピックでした。今回のプロジェクトのメンターを務めてくださった山本周平先生には、挑戦に向けた具体的な道筋を丁寧にご指導いただき、本研究の出発点を築いてくださいました。また、本研究を進める過程において、有家尚志先生には、時に優しく、時に厳しくご指導いただき、研究者としての姿勢や心得を改めて学ばせていただきました。そして、肩関節専門班としてご参加いただいた河上淳一先生、今井孝樹先生、後藤昌史先生には、豊富な専門知識により幾度となく支えていただきました。本プロジェクトの開始から約4年の歳月を要しましたが、多くの先生方のお力添えのもと、この大きな取り組みを成し遂げることができました。共同研究者の皆様に心より感謝申し上げます。
■ 論文の要約(※Plain language summaryを翻訳)
1. 本研究のテーマ
肩関節多方向性不安定症(関節が複数の方向にずれる状態)に対する運動療法の利益と害は何か?
2. 主要メッセージ
・肩肩関節多方向性不安定症に対する運動療法の利益および害については、現在のところ不明である。なぜなら、無作為化比較試験(参加者を無作為に2つ以上の治療群に割り付ける研究)からのエビデンスが存在しないためである。
・今後の研究では、肩関節多方向性不安定症を有する人々に対する運動療法の利益と害を、対照群(プラセボ〔偽治療・シャム治療〕、無治療、待機リスト、または通常治療を受ける群)と比較して評価する無作為化試験が必要である。
3. 肩関節多方向性不安定症とは何か?
・肩関節は可動性が非常に高い関節であり、その安定性は筋肉、靱帯、関節包(関節を取り囲み安定化させる軟部組織の包)に依存している。
・肩関節多方向性不安定症は、安定化構造が弱くなることにより、上腕骨頭(肩関節の球状部分)が複数の方向へ過剰に移動する状態を指す。その結果、不快感、疼痛、ゆるみ感、あるいは不安定感が生じることがある。
・肩関節多方向性不安定症はしばしば関節弛緩性(関節が過度に動く「ゆるさ」)と関連しており、これは先天的(出生時から)である場合もあれば、スポーツやその他の活動において腕を繰り返し頭上に挙上することによって後天的に生じる場合もある。
4. 運動療法とは何か?
・運動療法は、肩関節多方向性不安定症を有する人々に対して一般的に第一選択治療として推奨されている。
・これは、腱板筋群の筋力および動員(これらの筋がどの程度適切に活動・使用されるか)ならびに肩甲骨周囲筋の機能を高めることに焦点を当て、肩関節の安定性を改善することを目的とする。
・運動には、レジスタンストレーニング、固有感覚訓練(関節の位置や動きを感じ取る能力を高める運動)、肩甲骨の運動修正などが含まれる。
・専門家は、標的化された運動によって上腕骨頭の過剰な動きを制御し、機能的安定性を改善できると考えている。しかしながら、運動療法の利益および害については依然として明らかではない。
5. 何を明らかにしたかったのか?
本レビューの目的は、肩関節多方向性不安定症を有する人々において、運動療法が疼痛、肩の不安定性、生活の質を改善するかどうか、また有害事象を引き起こす可能性があるかどうかを明らかにすることであった。
6. どのような方法をとったのか?
・外傷性または非外傷性(特定の外傷の有無を問わない)の肩関節多方向性不安定症を有する人々を対象とし、運動療法の利益および害を評価した無作為化試験を検索した。
・これらの研究は、運動療法を行う群と、プラセボ介入を受ける群、無治療群、通常治療群、または治療待機群とを比較している必要があった。
・研究結果を比較・要約し、研究方法やサンプルサイズなどの要因に基づいてエビデンスに対する信頼性を評価する予定であった。
7. 何が分かったのか?
肩関節多方向性不安定症に対する運動療法を評価した無作為化比較試験は見つからなかった。
8. エビデンスの限界は何か?
無作為化比較試験からのエビデンスは存在しなかった。
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