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イベント 2024.10.24

【感染対策委員会】薬剤耐性菌対策研修会が開催されました!

薬剤耐性菌対策

感染対策委員会主催の「薬剤耐性菌対策」に関する院内研修会が行われました。

 

今回の研修では、医療現場で重要となる薬剤耐性菌について、その発生メカニズムや感染経路、そして予防策について学びました。特に、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)といった耐性菌に焦点を当て、実際の現場での対策方法が具体的に紹介されました。

 

【研修の主な内容】
1.耐性菌の種類とその感染経路

 MRSA、VRE、MDRP、多剤耐性アシネトバクター(MDRA)など、主要な耐性菌について、その感染経路や対策方法が説明されました。

2.耐性菌の発生メカニズム

 耐性菌がどのようにして薬剤に対する抵抗性を持つようになるのか、そのメカニズムが解説され、薬剤の不適切な使用が耐性菌を引き起こすリスクについての注意喚起がありました。

3.感染予防策

 手洗いや衛生資材の適切な使用、標準予防策や接触予防策の重要性について強調され、特に水回りや医療機器の管理が感染拡大防止に重要であることが説明されました。

 

今回の研修を通じて、参加者は薬剤耐性菌に対する理解を深め、感染予防策を徹底する重要性を再認識しました。今後も、定期的に院内での感染対策研修を実施し、安全で安心な医療提供を目指してまいります。

 

【研修内容の詳細】

院内研修会:感染対策委員会

テーマ: 薬剤耐性菌対策  

学習内容:
1. 医療現場において重要な耐性菌
   - メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
   - バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)
   - 多剤耐性緑膿菌(MDRP)
   - 多剤耐性アシネトバクター(MDRA)
   - 基質拡張型βラクタマーゼ(ESBL)産生菌
   - カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)

2. 耐性菌の発生原因
   - 薬剤の不活性化や作用点の変化、薬剤排出ポンプの獲得など。
  
3. 耐性菌が発生しやすい条件
   - 低濃度投与、途中中断、長期投与などが耐性菌の発生リスクを高める。

4. 感染経路と予防策
   - MRSAやVREなどは接触感染が主な伝播経路。
   - MDRPやMDRA、ESBL産生菌、CREに対しては、接触予防策や環境整備が重要。

5. 各耐性菌の具体的な予防策
   - MRSA・VRE: 手洗いや衛生資材の適切な使用。
   - MDRP: 水回りの環境整備と排泄関連処置時の対応。
   - MDRA: 接触予防策と医療機器の管理。
   - ESBL産生菌・CRE: オムツ処理や水回りの管理が重要。

6. 耐性菌減少のためのシステム作り
   - 抗菌薬の適正使用と迅速な耐性菌報告システムの構築。
   - ICTなどのチームによる抗菌薬使用状況の把握。

 

Q&A
1. 薬剤耐性菌対策は標準予防策のみで十分か?
   - 答え: NO  
   - 解説: 抗菌薬の適正使用も重要。

2. VRE・MRSA保菌患者のオムツ交換時にマスクは必須か?
   - 答え: NO  
   - 解説: 手袋・エプロンの適切な使用が重要。

 

まとめ
耐性菌対策は過度に反応することなく、標準予防策や接触予防策を基に対応することが重要です。過度な衛生資材の使用は、コストの増加や曝露リスクの増大につながる可能性があるため注意が必要です。

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