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2021.02.15
【感染委員会】感染対策院内研修会 - 手指衛生の重要性と実践 -
手洗いは、医療施設における病原体の伝播を防止するための最も重要な手段のひとつとです。
今回はリハビリテーション部・コメディカルスタッフで手洗いに関するトレーニングを実施しました。
手洗いをする機会が多い医療従事者でも日々のトレーニングや確認を実施し、手指消毒が不十分にならないように努力する必要があります。
研修内容
【動画視聴】※密を避けるため個人単位で実施。
『手指衛生の重要性と実践』
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【実技】
『ハンドチェッカーを使用した手洗いの実践』
感染対策の基本
「日常の業務や生活に活かす」手指衛生の基本と実践
■ 手洗い :石けん&流水
■ 手指消毒 :アルコール
■ ハンドケア:保湿(手荒れ防止により遵守率低下を防ぐ)
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※手指衛生の重要性は新型コロナウイルス感染拡大以前から感染環境学会などでも議論されていました。
専用ローションを手についた汚れに見立てて塗り、手洗い後特殊ライトの下に手をかざすと洗い残しが光り、適切な手洗いができているか確認できます。
手指衛生遵守率
手指衛生遵守率について、新型コロナウイルス感染症が発生する以前では医療関係者であっても手指衛生の徹底が守られていない状況が問題視される場面がありました。
ある医療施設で医療従事者の手指消毒を観察したところ、医療施設全体としての手指衛生遵守率の平均は約20%となり、
病棟別では
内科 :17.8%
外科 :4.3%
ICU :68.9%
と遵守率に差があったと報告されています。※新型コロナウイルス感染症が発生する以前の報告です。
新型コロナウイルス感染症対策
1)標準予防策の徹底
新型コロナウイルス感染症には標準予防策の徹底が極めて重要です。基本的には誰もが新型コロナウイルスを保有している可能性があることを考慮して、全ての診療場⾯において必要な個⼈防護具の着⽤と、適切なタイミングを踏まえた手洗いを実施する必要があります。アルコール(エタノール濃度60〜90%、イソプロパノール70%を推奨)を⽤いた⼿指消毒、⽯鹸と流⽔を⽤いた⼿洗いのいずれも有効です。
※個⼈防護具に関する当院の取り組みはこちらを御覧ください。
2)ユニバーサルマスキング
常時サージカルマスクを着⽤する。
3)感染経路別予防策
新型コロナウイルス感染対策のポイントは以下の2 点です。
• ウイルスを含む⾶沫が⽬、⿐、⼝の粘膜に付着するのを防ぐ
• ウイルスが付着した⼿で⽬、⿐、⼝の粘膜と接触するのを防ぐ