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スポーツ整形 2017.12.24

【活動報告】MUNAKATA SANIX BLUES with minamikawa 活動報告記 Vol.7

MUNAKATA SANIX BLUES with minamikawa 活動報告記 Vol.7

サニックス玄海グラウンド

2017年12月24日(日) KICK OFF 13:00
ミクニワールドスタジアム北九州
宗像サニックスブルース vs 
豊田自動織機
 

 会場であるミクニワールドスタジアム北九州では、トップリーグレギュラーシーズンでは初となる試合が開催された。ジャパンラグビー17/18シーズンも最終節を迎え、ホワイトカンファレンス6位と7位の対決になったこの試合は、ただの順位決定戦ではない特別な意味を持つ試合となった。勝てば入れ替え戦トーナメントを回避できる。なんの巡り合わせか、この大一番がレギュラーシーズン最後の試合となった。スタジアムでは、この重要性を全員が意識しているのか、観客も含め会場全体が異様な緊張感に包まれていた。

 

 開始直後からブルースはチャンスを迎えながらも、ボールがうまく繋がらずビックゲインをものにすることができない。スクラムを含めたフォワード戦で圧力をかけてくる相手に対し、ブルースも鬼気迫るディフェンスで前半戦は一進一退の攻防、スコアボードに数字が記されない時間が続いた。ボールを動かしたいブルースだが中々それができず、自陣での攻防が続いた。スクラムに関しては、自動織機に少し部がある印象を受けたが、個々の粘り強いディフェンスやダブルタックル、二人目の早い動き出しを継続するなど、エリア自体は不利な状況であったが、ディフェンスへの意識が高いブルースは、接点の強さを見せつけていた。

 

 豊田自動織機は攻める時間が続いていたが、統率の取れたディフェンスを続けるブルースに対して、最後まで得点できないことで徐々に焦りの色が見え始めていた。後半の35分いよいよスコアボードが動いた、これまで劣勢だったスクラムでペナルティーを奪うとSO田代選手のPGでブルースが先制点を獲得した。

 

 後半のミクニスタジアムには雨が強く降り出していた。自動織機にスクラムで崩され逆転を許したブルースだが、後半から出場のWTBヘスケス選手の爆発的なトライとコンバージョンゴールの成功で同点に追いついき、さらに、安定したラインアウトから、バックスも含めたモールで押し込み逆転のトライを奪った。後半残り20分間は、互いが全力のプレー、互いが死力を尽くした攻防、最後の最後までどちらに勝利の女神が微笑むか、全くわからない展開であったが、最終的には自動織機に逆転を許してしまった。

 

〜感想〜
 フルタイムを4分過ぎてからの敗北。今回の試合を現地観戦して感じたことは、チーム全員が同じ方向を向いて全てを出し切って取り組んだとしても、結果につながらないことがあるのだということでした。最終的には2点差と言う僅差で、互いの立場がガラッと変わってしまう、厳しい勝負の世界をまざまざと見せつけられました。私たちも、今年の一年間、継続して新しい取り組みを行ってきましたが、この先、みんなが全力で頑張ったとしても、結果に結びつかないことが出てくるはずです。その時に、いかに、次に向かって進めるか?前を見続けられるか?そこで強さを見せられるか?自分達だったらどのような行動を取れるか…。今後のブルースの姿に注目したいと思いました。

 

トレーニング室 城ヶ﨑 政光

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