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手・肩・ひじ 2021.11.13

【肩の専門外来】日常生活での“肩の痛み”、病院受診の目安や気を付けておくこと。

肩の痛みはガマンせず専門医に相談を。

日常生活からスポーツでの“肩の痛み”などいつでもご相談下さい。

 

肩の痛みでよく知られているのは四十肩や五十肩です。程度によって肩関節周囲炎、凍結肩、肩関節拘縮などといわれます。これらは関節にある“袋”が小さくなる、縮んで動かなくなることで起こります。いつの間にか痛くなったり、徐々に上がらなくなったりし、夜中に 痛みで目が覚めることもあります。発症の約7割は女性で30代から症状が現れる人もいます。似た症状の腱板断裂など別の疾患が隠れている可能性もあるので注意が必要です。日常的に負担がかかっていたり、軽い外傷が引き金になったりするほか、原因がない場合もあります。治療法は消炎鎮痛剤の投与、ステロイドやヒアルロン酸の関節内注射、リハビリテーションの実施です。症状が進んでしまうと関節の袋を切る手術を施すケースもあります。長く同じ姿勢を続け、動かさずにいると体は固まりやすいです。仕事中、1時間おきに胸を張る、体をひねる動作を取り入れるだけでもこわばりがとれやすくなります。日頃から適度に動かす習慣をつけましょう。数週間痛みが続くときは、重い物を持たないなど無理をせず、早めの受診をおすすめします。

 

少し肩が痛いなと思ったら四十肩や肩関節周囲炎と思った方が良いでしょうか?どの段階になったら病院に相談したらよろしいでしょうか?

 1番の目安は期間になります。痛みの期間が3週間〜1ヵ月それぐらいの期間続く場合や夜の痛みが出る場合、じっとしていても痛いような状態になると肩関節周囲炎を疑ったほうがいいかもしれません。その他の目安として、腕が肩より上(90度以上)に痛みがあって挙がらない場合は早めの相談が必要になると思います。気づく段階が早ければ治療介入はスムーズになります。炎症症状のほかに何か別の要因が隠れてないか、診察で鑑別するのも重要になってくると思います。腱板断裂や石灰性腱炎であれば症状を早期に見つける必要があります。石灰の沈着が原因で炎症が起きている場合は、動かすと逆に痛みが強くなる場合があります。石灰自体が関節の袋内に散ってしまうからです。石灰があるのに自宅で無理をしてストレッチや運動してしまうと、翌日に激しい痛みに襲われる方がいらっしゃいます。炎症症状だけではなく、隠れた疾患がないか
というのを早期に診断するためにも、ある程度早めに相談して頂くことが重要になると思います。

肩の痛みを防ぐために日ごろから気をつけておく事はあるでしょうか?

 まず、違和感や痛みを感じた時は無理をしないようにして下さい。一番良いのは、ストレッチやラジオ体操など体を動かす機会を増やすことが大事だと思います。同じ姿勢をずっと続けると痛みを出しやすいですし、体のこわばりを引き起こすことがあると考えています。仕事中でも1時間おきに体を動かしたり体を捻ったりすることや、胸を張るだけでもこわばりを取るには充分だと思います。普段から適度に体動かすことや、少しでも痛みを感じた場合は病院での治療を考えることも1つの対策だと思います。軽微な症状だと感じていても、病院に気軽に相談して下さい。痛みが長く続く場合に、仕事を休んで病院に来るのが難しい人もいると思います。しかし、先程言ったような安静時、特に夜間の痛みが続くなどの症状を感じる場合は、できるだけ早く相談していただいた方が良いと思います。

肩の痛みに悩んでいる方や、治療中の方へ向けてメッセージをお願いします。

 最近コロナ禍で運動を制限されている人達が増えていると思います。デスクワークやテレワークにより活動量が低下している方が増えており、極端な運動不足には注意が必要だと思います。
肩を痛める人の中には、仕事をしている人も多いと思いますので、肩の痛みで仕事に集中できなくなったり、長く続くと日常生活や仕事への支障をきたしたりしますので、症状を感じた際はなるべく早く病院を受診し、専門医に相談した上で、ご自身にあった予防、治療をしていただくことが大切です。

肩の専門医

南川智彦 医師

【専門】
肩関節、股関節、関節リウマチ

【資格・所属学会】
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本リウマチ学会認定リウマチ専門医
日本整形外科学会
日本股関節学会
日本肩関節学会
日本リウマチ学会
日本人工関節学会
日本骨折治療学会
西日本整形災害外科学会
日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)

肩の専門医

肩の手術を専門に行なっています。

■鏡視下腱板修復術 (Arthroscopic Rotator Cuff Repair)
 →肩周辺の筋群(腱板)に起こった損傷を修復します。
■鏡視下肩関節唇形成術 (Bankart修復術、SLAP修復術)
 →肩関節の脱臼によって生じる、靱帯や関節唇の損傷を修復します。
■鏡視下授動術
 →動きが固まった肩の関節包を解離し可動域を改善させます。

※「肩の痛みが取れない」「腕が上がらない」などの症状でお悩みの方はお気軽にご相談下さい。

ご相談窓口

「患者さんの症状に応じた、適切でより質の高い医療を提供できるように解決の方法を一緒に見つけて参ります。」


 病気になると、健康な時には考えなかったような心配なことや不安なことが色々と出てくることがあります。はじめて経験することも多く、患者さん・ご家族が抱える不安も大きくなります。当院では、医師・看護師・コメディカルが連携を取り合い患者さんの病状を把握しながら、患者さん・ご家族の不安や悩みの解決の糸口が見つかるよう、一人ひとりに最善のサポートを行っていきます。

 

ご不明な点やご質問などございましたら、まずはお電話にてお気軽にご相談ください。

 

【肩の専門医】 南川 智彦医師 診察日

 

 

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